SHINDO HARUKA Note03 鶏頭の花とガラスの花器

ジュエリーのサステナビリティ

ここ数年で自分の中で大きく変わったなと思うことの一つは、物との付き合い方。
例えば、花を飾っていなくてもお花のような色柄が楽しめる花器を手に入れたり、
毎月ナプキンを購入する手間と費用と大量のゴミを減らしたくて、
月経カップと吸水ショーツを導入してみたり。

どんな物で自分の暮らしを満たすのか、どのスパンで消費を捉えるのか、どこに価値を見出すのか…
この2年は、そういうことを自問する時間でもありました。
コロナ禍の影響で、同じような方は多いのではと思います。

そして、月並みですが「本当にお気に入りのものを大事にしながら暮らしたい」という思いが強まり、
今まで以上に使い捨て前提の物は避け、長く使える物に目が向くようになりました。
 

長く使えるということは、それ自体が環境に優しいこと。
ジュエリーはその代表的なアイテムですよね。
毎日身に着けられるタフさ、故障や摩耗の少なさ、お手入れの簡単さ、さらに溶かせば再利用可能!
日常生活の中でこれほどシンプルにエコな素材は、なかなか無いのではと思います。

長く使ってもらえるよう、作り手としても

・トレンドを超えたタイムレスなデザイン
・年齢を重ねた肌にも映えるボリューム感
・日々の着用に耐える作りと素材選び
・日常もオケージョンも華やぐ存在感

を常に意識しています。

また、作るからにはアフターケアも大切。真摯に対応するよう心がけています。

SHINDO HARUKA Web | Circulo


さらに、作って売るという一方的な流れ以外の仕組みが作れないか、と考えて生まれたのが
ジュエリーの買取りサービス"Circulo (シルクロ)" 。
お手持ちのジュエリーを査定し、その金額をオーダーや商品購入代金に充てられる仕組みです。
持ち物を見直すきっかけとして活用してもらえたら、と始めました。

日本では危機感が薄いと言われますが、地球はもう結構ギリギリのところ。
個人が与える世界全体への影響は微々たるものだけど、
これだけ物が溢れる時代になお何かを生み出す作り手として、
作る責任とその意義については、いつも考え見直し続けたい。
焼け野原みたいに不毛な世界を未来の世代に渡したくない。

環境配慮型の生産プロセスやプロダクトは今後ますます増えていくはずなので、
一消費者としても、そういうものを探して選ぶことが楽しみでもあり。
でもまずは、手を入れ、慈しみ、持ち続ける。を実践しようと思います。


新藤はるか

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